東方風の人達

二:疾風の情報網
名:回回 回(えかい まわる)気質:突風・速く走る程度の天気
種:白狼天狗              ダッシュが速くなり、霊力消費量が減る。
能:千里先まで走れる程度の能力
効:途方も無い距離を走っても一切息を切らさない。
  速度も非常に速く、肉眼で捕らえるのは難しい。
詳:天狗社会に生きる白狼天狗。
  地上においては最速を謳うほどの速度を誇り、主に情報伝達の役割を担う。
  山の社会性に従順だが、密かに高みを目指している。
  元より白狼天狗と烏天狗はあまり仲が良いとは言えないが、反社会的な生き方をする音音音音とはなお仲が悪い。
  彼女が手に入れた情報は、いわゆる「風の噂」としてたちどころに広まっていく。

二:儚くも無限の命
名:駆井 尊(かるい みこと)
種:ゾンビ
能:死にまくる程度の能力
効:些細な出来事であっというまに死んでしまう能力。
  もしくは好きなタイミングで意図的に死ねる。
  その代わり好きなタイミングで何事も無いかのように復活できる。
  命を無駄遣いできる能力。軽い命。
詳:人と対して変わらないゾンビ。
  彼女はいわゆる「蓬莱人」ではなく、死ぬ時はあっさり死んでしまう、
  というか「自分と同じ身長くらいの段差から飛び降りても死ぬ」くらいに脆い。
  分類としては死んでもいくらでも蘇るのでゾンビなのだが、ゾンビとして見るにはあまりに血色が良い。

二:未知未開の例のアレ
名:超珍剛数弥(ちょうちんごう かずや)
種:神様
能:撫でたモノを肥大化させる程度の能力
効:念を込めてモノを撫でる事でその対象を巨大化させる。
  ただし、効果が切れたものは一定時間巨大化前より小さくなる。
詳:どういうことなの・・・

二:意気揚々の帰宅妖怪
名:日鳥膳(ひとり ぜん)
種:妖怪
能:帰路を辿る程度の能力
効:いかに道に迷おうと本能的に帰る道がわかる能力。
  入り組んでいる場所などで真価を発揮する。
詳:お酒の好きな鷹の妖怪。
  めんどくさがりで、何かと寝床に帰りたがる。
  困った事があるとできるだけ人に悟られないようにして自分で解決しようとする。
  口癖は「全然」。

二:無駄に謎を呼ぶ妖怪
名:斑若 蘭香(まだらわか らんか)
種:妖怪(狸)
能:事態を難航させる程度の能力
効:如何に些細で単純な事もとてつもなく難解にしてしまう能力。
  目的にすぐ到達できなかったり、見知った道で迷ってしまった場合は彼女に化かされている。
  その場所で何をしようとしたか、その場所に来てから忘れてしまうのも彼女のせい。
詳:いかに簡単な事でも超難解にして人々を惑わせる狸の妖怪。
  その能力は日没時にはさらなる真価を発揮する。
  かなりいたずら好きでずる賢く。人間を罠にはめるのが大好き。

二:眼前にある彼方の夢
名:一十一 葉古(いとい はふる)
種:妖怪(いちたりない)
能:到達させない程度の能力
効:サイコロの出目や、財布の中身など、とにかく目標とする数値からあと「1」だけ届かないようにする能力。
  単純だが、非常に悔しい思いをする事になる凶悪な能力。
詳:目標から1を差し引いた結果を与える無慈悲な妖怪。
  おっとりしており、一見温厚そうに見えるが
  これによって絶望し、阿鼻叫喚する人々を見るのが大好きで、それが彼女の動力源となっている。
  それ以外の危害は一切加えないため、精神が丈夫ならば命に関わる事はない。

二:こんがり芋妖怪
名:幕揚 千草(まくあげ ちぐさ)
種:妖怪(芋)
能:腐敗を操る程度の能力
効:物質の劣化、腐敗を意のままにする能力。
  一気に腐らせたり、逆に一向に腐らなくする事ができる。
  ただし、何かしらの加工が加わったものに限った能力であり、
  生命たる存在の成長や腐敗を操作する事はできない。
  人の精神は放っておいても勝手に腐る。
詳:「ぺぽぺーぺぽぺー」と歌っている芋の妖怪。
  能天気で欲望に素直、脂っこいものが大好物。
  人の手が加えられたものの劣化を好きにいじる事ができる。
  ただし一度劣化(腐った)ものを元に戻す事はできない。
  人並みの知能もあり、人間を無差別に襲うような事はしないが
  心の腐った人間には容赦しない。

二:判らない付喪神
名:京樹佐多 吉街(きょうきのさた よまち)
種:ツクモガミ
能:理解を遮る程度の能力
効:常識的、社会通念的観点においてのあらゆる行動に対する理解を得る事を遮断する能力。
  内容や中身など一切関係無しに一方的に賛同を消失させる。
  精度は結構不安定で、能力下にあっても効かない場合もちらほら。
詳:新品同然の時にめいいっぱいの愛を受け、腕がほつれたのを境に一切に愛を与えられなくなった熊のぬいぐるみ。
  やがて誰の目にも留まる事が無くなり、付喪神となった。
  愛される事を病的なまでに欲しているのだが、誰でもいいというわけではない。
  自身の存在を理解し、自分の愛を理解してくれる人を求めている。
  彼女を理解すれば別に「後々病んできて結果おそろしい事になる」なんて事もない、その辺りの節度は彼女にはある。
  理解できないとしても、それで終わるだけ。
  問題は理解しないどころか彼女を拒絶した場合、その場合、彼女を理解するまで徹底的に「トコトン歪みきった愛を受ける」。
  結局の所、友達が欲しいのである。

二:全て其処に在る欲望
名:敦出池 床下(とんでいけ どこか)
種:天人
能:手に届く程度の能力
効:自分の目に映っていて、自分が欲しいと思ったものが、自分の手の届く所に「在った事にする」能力。
  誰かの所有物であっても、彼女が欲しいと思ってしまえば、彼女の手に届いてしまう。
  物に限り、人や動物を「在った事にする」のはできない。
詳:花火天人、「敦出池 叶多」の妹にして、叶多から数多くのものを奪ってきた張本人。
  奪ったという自覚は無いが、自分の手の届く所にあるものは全て自分の物と認識するためにタチがわるい。
  その代わり、欲しいと思えば其処に在るが故なのか、自分から動く事はあまりない。
  欲しいと思っても一度も使わなかったり、飽きてしまえば返す事無く放置するなど、物の扱いは杜撰。