此処に在る理由弐

イハン
大量のダークスターに飲み込まれ、そのまま意識が薄れたオグ、意識が戻ると、もはやオグの面影は無く、まがまがしい黒い服を着た思念体がそこにいた、自分は誰か、なんで此処にいるのかすら認識できない、ただ認識出来ることは自らが違反の思念体だということ。それだけだった。
どうにか宇宙空間から脱出する方法を考え、軽く念じると空間に穴があいた、まだオグとしての力が残っていたのである。
これで此処から抜け出せる、そう思い穴に入った瞬間に意識が遠のいた。



次に目が覚めると辺りに無数の紙が散らばっていた、そして完全にオグとしての存在は完全に消え失せ、違反の思念として全てを認識した。
自らが違反の思念だということ、自らが悪の存在だということ、

そして自分の名前がイハン=メモラーだということ。



ルコ
めも郎に真っ二つに切断され、完全に忘れ去られ、勝手に吸い込まれ、何もしないうちにダークスターに呑まれたオグの下半身、そういえばその下半身はどこいったのか。
呑まれたあのあとただの下半身はダークスターの介入からなのか、自らの自我を持った。自我を持った所でやることといっても脚としての機能を取り戻すために上半身を探すこと、単純にそれだけだった。
といっても上半身は目の前で穴を作ってずるりと落ちていった、追いかけようにも穴は閉じる、念じてみたら穴が開く、あら不思議。
こうして遅れてうごメモへ、でもイハンが見つからない。見つけてもすぐ逃げられる。

話は変わってイハンが丸コピと愛がわからない理由、単純にルコがその要素を持って行ったから。